介護福祉士実務者研修では、介護の入り口の資格と言える介護職員初任者研修と比べて、より踏み込んだ内容を学習します。つまり、介護の仕組みや国の制度、これまでの歴史や人体の仕組み、病気などについても詳しく学習するのです。
実務者研修では、利用者の生活をどのように支援するかについて、より進んだレベルの技術を学んでいきます。これは、初任者研修よりも詳しい内容を知ることで、実際の現場で役に立つようになります。例えば、排泄や風呂などの介助の仕方を学ぶことができます。
歳を取った方だけではなく、障害を持った方も介護が必要になります。このような方々は、健常者とは違ったコミュニケーションが必要になる場合が多いです。例えば、耳が聞こえない方には手話で話したり、文字で言葉を伝えたりする必要があります。このようなコミニケーションについて学んでいきます。
人間の心と体の仕組みについて、学習するカリキュラムが80時間分設けられています。介護の利用者の方は、身体的な介護を必要とするだけではなく、精神面でのサポートが必要な場合も多いです。研修で学習しておくことで、このような時に、適切な対応ができるようになります。
実務者研修は、単なる座学ではなく、現場で役立つ技術を実際に身に付けていく場所でもあります。このため、通信教育だけではなくスクーリングが必要となっているのです。生活を支援するためにどのように体動かしていくのか、また実際にどのような言葉をかけてコミニケーションしていけば良いのかを学ぶことで、利用者の方が快適に毎日を過ごせるような介護者になることができます。このような技術を身に付けた介護者は、現場で役に立ちます。